自分自身の市場価値を把握するのって難しいですよね。自分自身のキャリアやスキルを客観的に見ることは本当に難しいです。ある人は自分の能力を過大評価し、ある人は過小評価してしまう。はたして自分は過大評価してしまうタイプなのか、過小評価してしまうタイプなのか、それさえも分からないものです。じつはそんなもの分からなくて当然なのです。なぜならば、比較対象となるべきライバルのデータが手元に無いからです。データが手元にない以上、頭の中でいくら考えても答えは出ません。自分の市場価値を調べる唯一の方法は、大量のデータを保有している企業に調べてもらうしかありません。
市場価値を見いだす転職アプリ 「ミイダス」
じつは、自分の市場価値を調べるアプリがあります。その名も「ミイダス」
無料ユーザー登録を済ませ、いくつかの質問に回答すると、現在の市場価値が表示されます。もちろん、ぼくも登録済みです。かれこれ数年愛用していますが、割とお気に入りなので色々と紹介していきます。
まず、登録終えたらすぐに、自分の市場価値がわかります。ぼくがはじめて「ミイダス」を使い自分の市場価値を見た瞬間、驚きの金額でした。当時のぼくの年収よりも150万円高い金額が、ぼくの市場価値として表示されていました。当時の年収でも満足はしていましたが、さらに150万円増えたと思うとそれは夢のような気分でした。150万円アップとなると、手取りベースでも月に10万円のキャッシュが入ってくるイメージです。
最初は、これがぼく自身の市場価値だとは認識出来ませんでした。わざと高い市場価値を表示させておいて、転職を促すカラクリだと思っていたからです。結論をいうと、その後ぼくは転職をし、150万円年収をアップさせました。結果的に「ミイダス」の予言通りとなったわけです。
ぼくの住んでいる街は、都心からかなり離れている辺鄙な地方都市ですが、そんな街に住むエンジニアの市場価値まで適正に算出するあたり、かなりのデータが蓄積されているものだと思います。さすがに算出のアルゴリズムまでは分かりませんが、年齢や職種の平均といった簡単なものではなくて、言語ごとの経験年数や、PM経験の有無、上流工程経験、下流工程経験など、あらゆる角度から算出されているようです。
自分の市場価値を知っておくべき最大の理由
「ミイダス」を活用すれば、自分の市場価値を計測できることは伝えましたが、市場価値を知っておくべき理由があります。それは、今よりも年収を高めることが出来る可能性があるからです。市場価値を計測すれば、現年収との差が出ます。もし市場価値が現年収よりも低ければ、今の職場は恵まれていると判断出来ます。年収アップを目的とした転職活動なんてせずに、今の会社でおとなしく定年を迎えるのが吉だと判断出来ます。もし、市場価値が現年収よりも高ければ、転職を検討する価値が生まれます。
もしあなたが「平均年収」と比較して、年収アップを目的とした転職をするのであれば、それは危険な賭けです。なぜならば、平均年収は全業種や全年齢の男女をごちゃまぜにした平均値なので、それと比較するのは、無意味な行為だからです。自分の市場価値との比較が唯一の判断指針となり得ます。
そしてなにより、自分の市場価値が現年収よりも高いと知ることができれば、その年収に近づこうとするマインドが自分の中に生まれ、それに則した行動をすれば、結果的にたどり着くことができます。まさにぼくがそのパターンでした。自分の市場価値さえ知ることが出来たら、次のアクションは簡単です。本気で年収アップを目的とした転職を目指すのであれば、自分の市場価値を把握するところから始めましょう。
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