在宅ワークで同僚の信頼を勝ち取る一工夫

処世術 スキル

在宅ワークと相性の良いITエンジニアのみなさんは、すっかりその生活にも馴染んだのではないでしょうか?通勤がなくなった事で、1日に使える時間が増えるメリットがある一方、対面によるコミュニケーション手段が使えなくなってしまったことにまだまだ慣れない方もいると思います。ガラッと働き方は変わりましたが、コミュニケーションの重要性は何一つ変わっていません。今回は、在宅ワークだからこそ出来る一工夫により、同僚の信頼を勝ち取る小技についてお伝えしたいと思います。

コロナ禍前は、同僚とのコミュニケーションは対面か電話での会話が当たり前でした。もちろん、以前からメールのやり取りもありましたが、意外と使うタイミングが難しかったりします。例えば、視界に入る範囲でその同僚がいるのに、わざわざメールするよりも直接聞いたほうが早く、とくにご年配の方はメールのやりとりを嫌う傾向が顕著でした。対面のやりとりでは、圧倒的に質の高いコミュニケーションが取れる一方で、受け側は自分の時間を強制的に止められてしまう弊害もあります。

対面や電話でのやり取りで重要なのがレスポンスです。対面で質問をされた際、回答するまでに許された時間は2,3秒しかありません。5秒以上も間が空いた回答には信頼性が薄まります。ようするに、対面や電話では、たった5秒の時間すら与えられないシビアな世界でのコミュニケーション手法なのです。したがって、質問に対する回答を持ち合わせていない場合は、「確認するから時間が欲しい」という回答を、2,3秒以内にせざるを得ません。この時間稼ぎ方法を頻発させてしまうと、これまた信頼性が損なわれるので、なかなか曲者でもあります。

このコロナ禍により、舞台はすっかり在宅ワークになりました。対面によるコミュニケーションは物理的に不可能となり、なぜか電話も息を潜めはじめます。その代わりに表舞台に上がってきたのが、メールやチャットなどの文字情報によるやりとりです。文字情報の世界観では、対面や電話のようなリアルタイム性が求められていません。このタイムラグをうまく活用するのです。質問に対する回答を持ち合わせていなくても、こっそり調べて回答することが出来てしまいます。水面下では別の同僚に質問の回答を確認しておく方法だって使えます。

レスポンスは、早ければ早いほど喜ばれる一面はありますが、全てにおいて相手のタイミングにあわせる必要はありません。在宅ワーク中ならば、会議中や問い合わせ対応中などといった適当なアリバイ工作も可能です。あえてこのタイムラグを有効活用して回答の質を高めるのです。この一工夫だけでも、同僚からの小さな信頼を積み上げていくことは可能です。入社3年目くらいまでは、「今からすぐに調べます」と即レスするのもかわいいものですが、ときどき今回ご説明した手法も取り入れてみると、今までとは少し違った世界が見えてくると思います。

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