今回の記事タイトル、ある有名な書籍とタイトルが非常に酷似してますがパロディやパクリではありません。オマージュです。
金持ちエンジニアとは、貧乏エンジニアとは
金持ちエンジニアとは、現時点でたくさんのお金を持っているエンジニアのみを指すのではなくて、金持ちの資質を備えたエンジニアを指します。いまは若くて他のエンジニアと差はついていなくても、20年後には金持ちエンジニアになっていると予想されるエンジニアも含みます。まぁ平たくいうと出来るエンジニアの事です。貧乏エンジニアとは、今も将来も金持ちになれそうにないエンジニアを指します。パッとしないエンジニアを総称してます。
もちろん全員の収入をこと細かく把握出来るはずはありませんので、殆どは推測です。推測ですが、そのエンジニアの役職であるとか、会社での発言権などの目に見えるものから推測して金持ちエンジニアと貧乏エンジニアを振り分けました。
幸いぼくの周りにはたくさんの金持ちエンジニアと貧乏エンジニアがいます。そして、それぞれのエンジニア達と20年以上付き合ってきました。今回は、その2タイプのエンジニアの違いを発見したので、共有したいとおもいます。しつこいですが、ある有名な書籍のオマージュです。パロディではありません。
金持ちエンジニアぼ貧乏エンジニアの違い
ぼくは結論をじらす手法は好きではないので、さっさと答えを言いますが、金持ちエンジニアと貧乏エンジニアの決定的な違いは「仕事に対して振り返りをするか?しないか?」に集約されてます。
やってきた仕事を振り返ることで、反省点や改善すべき点がみつかります。仕事を振り返ることで反省点を見つけだし、改善をしてから次につなげれば、次回は1回目よりも高品質のアウトプットが期待できます。俗に言うPDCAサイクルってやつですね。PDCAサイクルとは、P(Plan、計画)→D(Do、実行)→C(Check、評価)→A(Action、改善)を効率よく継続して回すことで品質を高める手法です。 PDCAがきれいに回った状態を維持し続けることが出来る点が、金持ちエンジニアの特徴です。
反対に、貧乏エンジニアはPDCAがきれいに回っていません。改善や改良が大切であることは認識しているものの、そのステージには永遠にたどり着けないでいます。なぜならば、「やって来たことを振り返らないから」です。やって来たことを振り返らないから、反省点や改善すべき点も見つけ出せません。
ようするに、PDCAのC(評価)を怠っているので、次のステップであるA(改善)にはたどり着けないでいるのです。金持ちエンジニアはPDCAを回すことで、自然とアウトプットの質が高まっていきますが、貧乏エンジニアは半永久的にPとDをいったり来たりしてます。ひどい人はPも立てずにDOばかりに忙殺されています。こういう人は同じミスを何回もしてます。そして、それを叱責すると全力で逃げ出すのでタチが悪いわけです。同じ力を振り絞るなら、改善にエネルギーを注いで欲しいものです。
おすすめの振り返り方法
ここまで話せば大方の結論は見えてきたと思いますが、金持ちエンジニアになりたければ、きちんと「仕事を振り返る」ことです。PDCAのCを行うことです。極端な話ですが、きちんと振り返りさえすれば、根本的な改善にまでつながらなくても良いと思ってます。改善にはある程度の時間的コストが発生する現実があります。なので、例えPDCまでしかサイクルが回せなかったとしても、PDだけで回し続ける貧乏エンジニアからの脱出は可能です。少なくとも同じ失敗を何度もすることはなくなります。
仕事を振り返る上で、ぼくがおすすめするやり方は、毎日仕事を振り返ることです。具体的には、早朝の2分間だけでもいいので、前日の仕事を振り返ってみることです。この時、事実のみを箇条書きに2、3行だけ、手帳とかエクセルとかに書き出します。この時反省点とか改善点とかどう思ったとかの感情は書きません。行動した事実のみを記載するようにしています。
あまりに詰め込みすぎたり、反省点や感情を書き込んでしまおうと思うと、筆が止まってしまうからです。しかも感情は、書く瞬間の気分に左右されるので正確な記録や振り返りが出来ません。感情を一切記述せず、発生した事実を書き込むだけでも、それを読み直すときには、その時の感情や考えていたことも、不思議と思い出されます。箇条書きにしている文章が思い出すためのトリガーになっているのですね。
こうして毎朝の2分ほどで書き留めた「振り返り」ファイルを、プロジェクトが終わったタイミングとかにまとめて振り返り、反省点や改善点を見つけ出して、次につなげるのです。プロジェクトが終わってから振り返ろうと思っても、その頃にはほとんど忘れているので、直近数週間の出来事を振り返ることしか出来なくなってしまいます。これでは効果半減ですね。もったいないです。情報は鮮度が命です。
早朝の2分の使い方が、金持ちエンジニアになれるのか、貧乏エンジニアのままでいるのかの明暗を分けると思います。きちんと仕事を振り返り、PDCAサイクルをきれいに回して、高年収エンジニア人生を謳歌していきましょう。
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