「六甲のおいしい水」をご存知ですか?ミネラルウォーターの先駆け的な存在で、水にお金を払うという概念を日本に定着させたことに関しては、ミネラルウォーター文化に大きく貢献してきた商品だと思います。現在では商品名が変わってますが、不動の人気商品であることには変わりません。(記事下記参照)
そんな「おいしい水」。とはいえ、たかが「水」を世界一高値で販売する国があります。その国は「ドイツ」です。いまから20年ほど前のテレビ番組の情報ですが、ドイツの五つ星レストランで一番高い飲み物が、高級ビールでも、高級ワインでもなく、ミネラルウォーターでした。なんとグラス1杯8500円。そこで販売しているミネラルウォーターこそ、冒頭に紹介した「六甲のおいしい水」です。約20年前の情報のため、リソースが見つからないのが残念なのですが、実際ドイツでは、ビールよりもミネラルウォーター高級だし、特に日本のミネラルウォーターはプレミアム価格がついていて、1Lあたり15000円で販売されているそうです。日本なら自販機で150円で販売されてますから、売る場所が変わっただけで100倍価値が上がったわけです。「水の代金+水の空輸費+水質検査代」を考慮するとそのくらいの価格になると、冒頭に紹介したドイツの五つ星ホテルは言ってましたが、いずれにせよ、その値段でも一定のニーズがあるのだと思います。
エンジニアも売る場所を変えれば価値があがる
エンジニアでも同じことが言えます。こちらも少し古い記事ですが、以下を紹介します。
年収2500万円以上も夢じゃない? インドネシアでエンジニアとして働くという選択
こちらも少し古い記事ですが、日本のエンジニアが日本にいながら年収2500万円を達成するのはかなり困難ですが、売る場所を変えるだけで高値で売れる良い例です。さすがに海外で働くというのは誰でも気軽にとは行きませんが、国内にいながらでも働く会社を変えることで同じことが出来ます。いわゆる「転職」です。
150円で売られている日本の水を、どんなブランド戦略をつかっても、日本では15000円では売れません。年収500万円のエンジニアが、日本にいながら年収2500万円になることもありません。しかし、このどちらも売る場所を変えたことで、一気に価値を高めることに成功しています。そして「転職」でも同じことが可能です。
自分の会社では当たり前だと思っていることが、他社からみると貴重なリソースであったりします。ぼくの場合、枯れた言語であるCOBOLやアセンブリを知っていたというだけで、転職先に、高値で買い取ってもらえました。同じ会社にいながら一気に年収をあげるのは至難の技ですが、会社を変えることで価値を高めるのは意外と簡単です。水の例やインドネシアで働く例と同じ戦略が「転職」することで使えるのです。
効率的に自分を高値で売る方法
とはいえ、どの企業は自分の長所を高値で買ってくれるのか?これを探すのはとても大変です。全部自分でやろうと思うと大変ですが、面倒なことはアウトソーシングしましょう。転職エージェントに任せたり、転職サイトに登録しておいて、スカウトされるのを待つのです。このサイトでも何回も紹介していますが、どちらも無料で活用できますし、しつこい営業をされることもありません。エージェントからスカウトされたり、企業側からオファーが来たときに、行くか留まるかを判断すればよいので、売る場所を自分で探す手間と比較すれば、かなり楽です。
少しでも自分を高値で売るために、書籍や時間を投資しまくって資格を取得するのも否定はしませんが、売る場所を変えるという発想にたどり着けば、とても簡単に自分を高値で売ることが出来てしまう戦略を知っておいて損はありません。
六甲のおいしい水(ろっこうのおいしいみず)は、1983年から2010年までハウス食品(現在のハウス食品グループ本社)が、2010年から2012年までアサヒ飲料が発売していた、ミネラルウォーターである。2012年からは、同じものが「アサヒ おいしい水」のラインナップ「アサヒ おいしい水 六甲」として販売されている。
(出典:Wikipedia)
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