転職時の不安の正体

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転職時の不安の正体とは、「変化を拒絶する人間の本能」です。誰もが変化を恐れているので、あなたが特別だと言うわけではありません。逆に言うと、この不安を乗り越えた人間は強くなることが出来ます。乗り越えることが出来なかった人間は弱いので、その瞬間ライバルではなくなります。

また、不安とは見えなくて漠然としているから不安になるのであって、一つずつ紐解けば大した悩みではないことに気が付きます。暗闇だと歩けなくなりますが、薄明かりでも光があれば平気になります。それと同じです。暗闇だから不安になるのであれば、3度の転職を経験しているぼくが、せめて「薄明かりを灯そう」と言うのがこの記事の目的です。転職者が抱える4つの不安を、一つずつ紐解き悩みがなくなるように導いて行こうと思います。

生活環境が変わるのが怖い

人は仕事に慣れてくると、徐々にルーチンワーク化してきます。このルーチンワークの状態が長くなれば長くなるほど、転職に対する不安が増大していきます。この点に関しては、ぼくも一定の理解をしますが、こういったマンネリは停滞を生みます。他の人は成長しているので、相対的には下降してしまっています。

厳しい言葉になりますが、「生活環境が変わるのが怖い」と思ってしまうのは、既に自分自身がマンネリ状態に染まっていると言えます。ようするに緩やかな下り坂状態に陥ってます。そこから逆算すると、自分自身が成長するためにはマンネリを脱却する必要があります。企業もそれがわかっているから、配置転換をしたり転勤を命じたりするわけですね。

ぼくも環境の変化が怖いと思うこともありますが、成長できるチャンスと捉えると不思議と恐怖心が消えます。そして、変化を乗り越えた人間は強くなります。環境の変化を恐れて動けなかった人間なんて敵ではありません。市況が不景気な時にリストラ対象になるのは変化出来なかった人たちです。積極的に変化を受け入れる気概が高年収エンジニアへの最短ルートだと思います。

今いる会社や同僚との関係

今いる会社との関係や、同僚との関係がどうなるのか不安になると思います。どう思われるのかが怖くて、なかなか退職を切り出せない方もいるようです。ぼくも転職をしてきたので、そういった気持ちは理解できます。

結論から言うと、その心配は無用です。

ぼくは3回転職してきました。それぞれ、今すぐ辞めたいと毎日思うほど嫌いな会社を辞めた経験と、反対にすごく居心地の良い会社を辞めた経験の両方があります。頭を悩ませるのは後者の方で、ぼくは生活の為に年収を上げる転職に挑みました。当時勤務している会社は、人間関係にも恵まれていたので居心地は抜群でした。そんな彼らに別れを告げるのはつらかったのを覚えいています。自分から辞めていくのに都合が良いのは分かっていますが、それが当時の素直な心境です。

不安で頭を悩ませるのは、退職を告げる直前までです。上長に退職を伝えた瞬間から退職までの期間は、淡々と事務作業が続くといった感じです。流れに身を任せるだけですので、不安は発生しません。あと、心配しなくても急激に人間関係が変わることはありません。関係性の濃い(仲が良い)同僚とは退職後も関係が継続してます。関係性の薄い同僚との関係も、一言で言ってしまえばそのままです。

1点不思議なことがあるとすれば、退職することが伝わった瞬間、今までは関係性の薄いかった一部の同僚との関係が深くなる経験がありました。人間の心理から想像すると、辞めていく人間とはしがらみがなくなるので、自分の考えていることや思いを伝えやすいのかもしれませんね。辞める側のぼくもそういう状態なので、意外と意気投合して退職後も関係が継続している方もいます。おそらく、ぼくが退職しなければ生まれなかった関係ですね。不思議なものです。

退職を告げたことで嫌味を言ってきたり、嫌がらせをしてくる人に出会ったことはありませんが、そういう方がいたとしても気にすることはないですね。そういった人間とはもう付き合う必要がなくなるので、無理に刺激せずに笑顔でやり過ごしてください。

自分がいなくなると仕事が回らない

自分がいなくなると、会社の仕事が回らなくなるから辞められないと言う人がいます。本当は辞める気がなくて、自分の仕事に対する誇りを持っているからこそ出てくる発言ならば問題ないのですが、辞めたいのに辞められないと本気で思っているのであれば、それは問題です。

結論から言いますと、あなたがいなくても仕事は回るから大丈夫です。本気で仕事が回らないなんて思っているのであれば、それはうぬぼれです。あなたがいなくても仕事は回るし、そもそも仕事を上手く回せるかどうかの悩みは会社側の悩みであって、あなたの悩みではありません。「他人の悩みに首を突っ込む前に自分の悩みに集中すべき」というのがぼくの考えです。

会社側は退職者が出たら、そのポジションを他のメンバーでカバーするか、新たに補充するか、業務を見直すかの選択が迫られます。引き継ぎが必要な場合はしっかりと引き継ぎに協力しましょう。それは最低限の礼儀だと思います。その期間は通常は1、2ヶ月です。半年とか1年引っ張る会社もありますが、それは企業側の最後のあがきです。どんなに長引かせても3ヶ月で決着をつけなければ、次の会社に迷惑がかかります。

新しい会社に対する不安

新しい会社で通用するかどうか、誰もがそういう不安を抱えると思います。ですがこれも大した悩みではありません。書類選考を通過し、1,2回受けた面接も通過しているわけなので、十分精査された状態で転職するわけです。少なくとも期待される「何か」を持っていたから採用されたわけなので、その強みを活かす工夫に頭を悩ませるべきです。

転職者を受け入れる企業風土がある会社なのか、保守的な会社なのかは、面談や面接の時に聞いておくべきことであって、そもそも入社直前に悩むことではありません。なので、面接の際には中途採用比率を聞いておくと良いと思います。あまりにも中途採用比率が少なければ保守的な会社と言えますし、多ければ流動的な会社と言えます。中途採用比率が多すぎると、社員が定着していないとも言い換えることが出来ます。IT業界の中途採用比率は高めなので、正直なところそんなに気にしなくても大丈夫というのがぼくの中の結論です。

新しい会社に馴染もうと努力するのは当たり前ですが、どうしてもダメならまた転職すればよいです。日本文化は保守的なので、転職に対する心理的ハードルが高いのですが、グローバルでは転職は当たり前で、「転職経験が無い = 無能」のレッテルを貼られがちです。特にIT業界はその傾向が強いです。日本企業も徐々にグローバルスタンダードに近づいていっていますので、過度に不安になっても意味がないといえますね。

新しい会社に対して不安に思う気持ちは仕方ないけど、それ以上に「期待」を膨らませて、自分の価値を高めるチャンスを掴み取る気概が必要だと思うのです。

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