面接官に会ってみたいと思わせる
転職における第一関門が書類選考通過です。書類選考に通過しなければ、面接のステージにすら進めません。いくら面接でのプレゼンに自信があっても、そのステージに進めなければ全く意味は無くなるので、書類選考は重要な位置づけとなります。
書類選考の通過率を高める方法ですが、極論を言うと、面接官に会ってみたいと思わせる事です。面接のステージにコマをすすめることが書類選考の唯一の目的です。詳しい話は会ってからしたいと思わせれば、少なくとも面接のステージには進めます。そこから逆算すると、会ってみたいと思わせるカラクリを職務経歴書の中に散りばめることが出来れば、自ずと通過率は上がります。
職務経歴書が全て
学生と違って、全ての中途採用者には職歴があります。社会人経験が長くなればなるほど、その価値は上がります。反対に履歴書の価値は反比例になります。特に学歴は武器にはなりません。いかに職務経歴書を充実させ、面接官に会いたいと思わせるかがポイントになります。印象に残る職務経歴書を作成する必要があるわけです。印象に残る職務経歴書を作成するコツは、職務経歴書に自分だけのストーリーを書くのです。ストーリーは読み手を惹きつけます。
何を考え、どう行動したのか?を書く
やってきたことを箇条書きに淡々と記載するだけではなくて、その時々で、
「どういう問題に直面し、自分は何を考えて、どう行動したのか?」
を意識して記載してください。長い文章にする必要はありません。1トピックごとに数行書けば伝わります。チームの決定事項を書くのではありません。自分自身が考えて行動したことを記載するのです。
職務経歴は過去の自分の足跡を書面に記載するものなので、経験したことを淡々と記載してしまいがちになりますが、そこに自分の考えたことや行動したことを記載するだけで、自分だけのストーリーが出来上がります。読み手の気持ちを考えればわかると思いますが、職務経歴を淡々と箇条書きで書かれている職務経歴書よりも、思考や行動が見える職務経歴書には惹かれます。読み手が自分に置き換えて共感してくれたり、なぜそういう思考にたどりついたのだろう?と興味を持つケースもあります。
「10人のメンバーを抱えるプロジェクトリーダーとして、◯◯プロジェクトに参画した」
と簡単に一文を書くだけではなくて、
「納期まで3ヶ月と時間がない中、◯◯の工夫をした」とか、
「大きく2チームに分けてそれぞれチームリーダーに日々の進捗管理を任せ、私は週一度の進捗管理にとどめ、メンバーのアサインやクライアントとの調整ごとに集中した。」とか、
簡単なストーリーを添えるだけで、読み手の印象に残ります。
そして、その内容がそのまま面接での話題になります。面接が舞台で演じる場だとすれば、職務経歴書は台本みたいなものですかね?もちろん、虚偽の記述はいけませんが、実体験をストーリー仕立てにするのは問題ありません。
職務経歴書を意識して仕事をする
職務経歴書は自分の実績を記載するものです。したがって経験したことのないことを書くことはできませんが、経験したことならば記載できます。ならば、記載したいと思ったことを経験すれば良いだけです。魅力的な職務経歴書に仕上げるために、常日頃から仕事のやり方を意識するのです。そのように考えるだけで、仕事に対して能動的な行動に変われます。
職務経歴書にプロジェクトリーダーの実績を記載したければ、プロジェクトリーダーに立候補すれば良いのです。もし時期尚早と言われたらサブリーダーをやればいいのです。そして、プロジェクトが終わったタイミングでもよいので、振り返り職務経歴書を作るのです。転職するためだけに職務経歴書を書くのではなくて、自分の経験を振り返るのにも職務経歴書は非常に役に立ちます。そして、魅力的な職務経歴書を仕上げることを目的として普段の仕事に取り組むのです。職務経歴書に書きたい仕事を意識して選択していくのです。
改善活動を記述する
アサインされたプロジェクトが運悪く、ITエンジニアとしてスキルアップが望めなかったとしても嘆く必要はありません。だいたいのぞみ通りにはなりません。スキルアップが望めない中でいかに現状を改善しよう努力したのかを記載するのです。
例えば、来る日も来る日もサーバーの設定作業やパッケージソフトの検証ばかりの日々を送ってたとしましょう。ITエンジニアとしてのスキルアップが望める環境とは言い難いですが、その状況を逆手に取って現状の効率化に目を向けます。
テスト自動ツールの導入を提案するのもアイディアの一つです。費用対効果をきちんと立証できればツールの導入が採用される可能性もあります。それが実現すれば、ものすごい実績を職務経歴書に記載できます。採用されなくても経験したことは消えません。
他にも、RPAに取り組んでみるのも良いアイディアですね。無料のRPAツールはたくさんあるし、自分の作業を軽減させるために、RPAの研究や勉強をするのは一石二鳥ですね。その経験を職務経歴書にも記載できるので、一石三鳥ですね。
常日頃から、魅力的な職務経歴書を意識して行動すれば、高年収ITエンジニアへの道は開かれ、勝ち逃げ人生を謳歌できるようになるわけです。
まとめ
・面接官に会ってみたいと思わせる
・職務経歴書が全て
・何を考え、どう行動したのか?を書く
・職務経歴書を意識して仕事をする
・改善活動を記述する
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