【転職レベルUP】求人情報の見極め方

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転職サイトに登録が済んだら(【永久保存版】ITエンジニアの為の転職サイト活用法)、企業からたくさんのオファーや、ヘッドハンターからのスカウトが来ると思います。ただし、オファーに嬉しくなって舞い上がってしまうのはいけません。なぜならば、自分が思い描いたような企業では無いかもしれないからです。今回はたくさん来る求人情報の中から、企業の業態や実態など、オファーメールからでは読み取ることが出来ない情報の見つけ方や、判断の仕方をお伝えしたいと思います。

転職が目的になってはいけない

自分の市場価値を確認するために、軽い気持ちで転職サイトに登録したとします。もちろん、転職サイトに登録する分は、そんな軽い気持ちで構いません。なにも行動しないより動いたほうが遥かに有益です。ですが、「残業代全額支給」「上流工程に携われる」とか、「残業、月10時間程度」といった魅力的な宣伝に免疫がついていないので、引っかかってしまう可能性があります。引っかかると言えば言葉は悪いかもしれませんが、転職後も現職と状況が全く変わらない可能性があるのです。

例えば、今いる会社が下請けや孫請け体質だったとして、そのポジションからの脱却を目論んだ、より上流工程に携われる企業へ転職をしたかったのに、安易な広告文句に舞い上がってしまい、同じようなポジショニングの下請け・孫請け体質の企業に再就職してしまう可能性があるのです。要するに、現状を好転させるはずの転職が、転職するための転職に目的が変わってしまう事態に陥ってしまいがちです。

下請け企業の見分け方

企業からオファーがあれば、必ず企業名のホームページを確認する癖をつけてください。ホームページを見るだけで多くのことが分かります。売上や社員数や拠点の数で、だいたいの企業の規模を把握することが出来ると思います。しかし正直なところ、企業規模を把握したところで、そこにあまり意味はありません。1000人以上の社員数を誇る全国規模の企業であっても、下請け体質であったり、派遣業態であったりするからです。小さな下請けから大きな下請けに転職したところで、日常が大きく好転するとは思えません。

では、企業のホームページのどこを確認すべきなのか?

必ず、「取引先」を確認してください。取引先がSIerやソフトハウスが多い場合は、下請け体質の企業である可能性が高いです。また、特定派遣業の記載があれば派遣業態を生業にしている可能性が高いです。逆に取引先の記載に、メーカーや流通、銀行系など、システム屋ではない企業との取引が目立つようでしたら、元請けの可能性が高いと判断出来ます。

繰り返しになりますが、転職が目的となっては意味がありません。転職に前のめりになりすぎると、知らず知らずのうちに、通過しやすい企業を選びがちです。上位レイヤーの企業に行くにはそれなりの難易度があることを知っておく必要があります。また、上流工程を取り扱う上位レイヤー企業は、その企業に合う書類選考や面接があります。それらの攻略法はまた別の機会にまとめることとします。

転職口コミサイトで調査

以前、「これさえあれば安心して転職できる!ブラック企業を見抜く方法」でも紹介しましたが、オファーを受けた企業名で調査しておく価値は大いにあります。多くの口コミはOBによるものが多く、批判的なコメントが目立つのも事実ですが、内部にいた方の生の声であることは確かです。全ての記述を鵜呑みするのは危険ですが、一つの情報として参考にしておくことは必要だと思います。

企業のホームページを確認するにしても、転職口コミサイトで情報収集をするにしても、どちらも関節的な情報です。気になることがあるようでいたら、オファーをしてきた企業に質問をする機能が付いていますので、臆することなくはっきりと質問をしておくべきです。

先方からオファーをしてきているわけので、相手に遠慮することなく「元請けメインなのか?2次請けメインなのか?」くらいは聞いておきましょう。回答をはぐらかされたり、とりあえず面接を急かされたりする企業は怪しいです。もちろん向こうも必死なので、面接の場に誘い込みたい気持ちは理解してあげてください。そのへんのさじ加減は、経験を積まないと見えてこない面もあります。ようするに、転職レベルを上げておく必要があるわけです。転職レベルを高めるためにもオファーが来た際は、先方に質問をしてみる経験を積んでおくのも、とても大切なことだと思います。

レア求人!社内SEのオファーは受けるべきか?

社内SEとは、システム開発を生業としていない企業のITの部門を指します。ITヒエラルキーの頂点に君臨している職種です。ご存知だとは思いますが、社内SEは転職市場にも出回らない、かなりレアな求人となります。また、企業の戦略によっては一般公募せずに、ピンポイントでオファーを出してくる企業があるのも事実です。そんな社内SE職種を向こうからオファーしてきたのであれば、かなり幸運だと思います。

だからといって、社内SEのオファーを受けるかどうするかは、しっかりと吟味したほうが良いです。詳しくは、「社内SEの実態の話をしよう」でも紹介しましたが、簡単にまとめると、ワークライフバランスは整い、納期に追われる生活にはなりにくいですが、会社によってはヘルプデスクメインであったりと、ITスキル向上につながりにくいと思います。技術志向のエンジニアは向いていない職種だと思います。逆に上流工程に強いこだわりがあるなら、チャンスだと思います。

ただし、大手企業の社内SEがホワイト企業かどうかはその時点ではわかりません。社内SE職にかかわらず、しっかりと企業のホームページを確認し、転職口コミサイトで確認をし、必ず企業に質問をする癖をつけてください。企業側からの回答内容だけではなく、企業側が上から目線になっていないかや、横柄な態度ではないかとか、回答に要したレスポンス時間や、回答の時間帯など、多くの情報を仕入れることが出来ます。例えその会社と縁がなかったとしても、その経験やノウハウは次に活かせるので、企業に質問する癖は身につけましょう。

オファーは通過しやすいのか?

ぼくの場合、上流工程の仕事に憧れていたものの、ことごとく一次請け企業から不採用通知を請け続けていた時期がありました。転職サイトに登録したことすら忘れていた時に、ある一部上場メーカーからオファーが来ました。当時のぼくのレイヤーでは視野に入らないほど、上位レイヤーでしたので、転職先として考えすらしてませんでしたが、まさに青天の霹靂、嬉しい誤算でした。

先方からのオファーでしたので、書類選考はなしで、いきなり面接でした。1時間ほどの面接でしたが、正直手応えはありました。というのも、配属先の話であったり、入社時期の話であったりと、具体的な内容に終始したからです。あと、これは半分予想ですが、オファーしてきた企業が大きければ大きいほど、また、上場企業などの信用力がある企業からのオファーは、ある程度通過しやすいと思っています。企業文化にも影響されるので、一概には言えないのかもしれませんが、オファーを出しておきながら不採用にするのは、よほどの強い理由が必要だと思います。(もちろん落とされない保証なんて無いけど。。。)

したがって、ITスキルにそれほどのこだわりもなく、上流工程志向のエンジニアの場合、大手企業から社内SEのオファーが来たら、話を進めるべきだと思います。

まとめ

・転職が目的にならないよう注意する

・ホームページを確認する

・転職口コミサイトを確認する

・オファーしてきた企業に質問する

・社内SEオファーは慎重に扱う

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