ハローワークと転職サイトのメリット・デメリット

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結論:地元求人に強いハローワーク。   気軽に転職活動できる転職サイト。

ハローワークのメリット

・地元求人に強い

ハローワークの最大のメリットは地域密着型という点です。要するに地元企業に関しては転職サイトを凌駕しています。どうしても地元を離れることはできないという制約がある方には、ハローワークは心強い味方だといえます。特に地方都市ほどハローワークの恩恵を受けます。なぜならば、どうしても転職サイトは企業が運営するので、掲載企業が大都市に集中してます。東京、名古屋、大阪、福岡は問題ないとして、広島とか仙台あたりまでがギリギリです。それよりも小規模な都市の掲載は減ってしまいますが、ハローワークは豊富にあります。どうしても企業の絶対数が少ないので差は出ますが、転職サイトほどの明らかな差は発生しないです。さすがは公共機関といったところでしょうか?

・掲載企業数が多い

また、企業側も無料で掲載できるため、掲載企業が多い特徴があります。転職サイトは掲載するのに費用が発生するので、(補足:求職者は無料で出来る仕組みです)小企業や零細企業、ベンチャー企業には負担が大きすぎますが、ハローワークは公的機関なので企業にとっても優しく、気軽に求人が出来る為、掲載企業数が膨大です。求職活動中でなくても、興味本位でハローワークに行ってみるのも面白いと思います。ぼくは何度か有給とってハローワークに行ったことがあります。あっという間に3,4時間経過しますよ。

・優良な中小企業が見つかる

大企業ではなくて、あえて優良な中小企業が見つかる点をメリットとして挙げました。中小企業というと良い印象を与えないかもしれませんが、日本の99%は中小企業ですし、大企業よりも優良な中小企業もたくさんあります。大企業は大企業なりにウイークポイントがあって、ブランド力維持に過度な広告費を捻出する必要があったり、人件費の高騰に悩まされたり、やむを得ず派遣切りすればブランド力は低下するし、為替に左右されたりもします。最近ではSNSの炎上対策費用も経費に盛り込まれていたりと、やっと捻出した利益をまずは株主に還元するので、従業員はその次になります。

その反面、優良な中小企業は少数精鋭で高粗利の仕事を回しているお宝企業もあります。特にBtoB企業はコンシューマに知られていないだけで、実は世界シェア90%の企業とかあります。

(株式会社ディスコ・未来工業株式会社など)

市場から調達しなくても資金繰りに余裕があるから上場しない企業もたくさんありますので、中小企業で無名だからって侮ってはいけません。そんな企業がハローワークには転がっているのです。

ハローワークのデメリット

・ハローワークに出向く必要がある

ハローワークに出向いて企業探しをする必要があります。これは痛いデメリットですね。ハローワークは基本的に1都市に1つなので、ハローワークまでのアクセスが困難な方もいます。そもそも営業時間が17時半までなので、働いている人が利用するのは難しいですね。ぼくは有給休暇を使ってハローワーク調査をしていましたが、そんなことが出来る人ばかりではないと思うので、使いにくいというのが現実だと思います。

あと数年前からハローワークもインターネット検索もできるようになりましたが、使ってみるとわかりますが、使う気にならないほど使いにくいです。サーバも遅いし。。しかも、知りたい情報が非公開だったりと、雰囲気を味わう程度ならば使ってみたら良いと思いますが、本気で職探しをするならば、出向いた方がはるかに効率的です。(往復時間を考慮しても)

・ブラック企業を引く可能性が高め

残念ながら、ブラック企業も多数埋もれています。その理由は無料で掲載できることにあります。掲載企業が多い点はメリットでも挙げましたが、同時にブラック企業も紛れ込んでいるというデメリットも生み出してしまっているのが、現在のハローワークの泣き所です。ぼくは転職の研究家として何度もハローワークに足を運んでいたので、ある程度ブラック企業かどうかはわかります。

例えば、極端に給料が低いとか、休日が少ないのは、割とすぐにわかりますが、残業時間を記載していなかったり、極端に給料が高いものも怪しいです。他には掲載期間が長いものや、掲載頻度が多いものも怪しいです。もちろんその全てがブラック企業だとは思いませんが、ブラック企業にありがちな傾向なので覚えておいて損はありません。

転職サイトのメリット

・気軽に転職活動ができる

転職サイトの最大のメリットは、利用のハードルが低いことが挙げられます。ネット環境さえあれば家で検索できますので、ハローワークと比較してそのメリットは圧倒的です。もちろん24時間いつでも利用可能。しかも民間が運営しているので、各社ユーザビリティには力を入れています。ハローワークのインターネット検索とは比較にならないほど使いやすいです。これなら会社から帰った後や会社に行く前の隙間時間を利用して、転職活動することも可能です。

・優良案件が多い

転職サイトは企業側の掲載費用でビジネスが成り立っています。掲載費用を捻出できない会社は掲載すらできないので、自然と比較的優良企業が掲載されるというカラクリです。また最近では、転職サイトもかなりバリエーションが増えてきて、業界特化型とか、ハイクラス専門といった差別化を図っています。

・スカウト機能が秀逸

個人的に一押しなのが、「スカウト」機能です。この機能はハローワークにはありません。企業の採用担当者が求職者のレジュメを閲覧して(企業側から会員の個人情報は非公開)、自社にマッチしているスキルセットを持っている会員に対してアプローチする機能があります。興味通知レベルのものから、本格的なオファーもあります。また、「書類選考免除」や「一次選考免除」といった特典をつけてオファーする機能もあり、ここまで転職市場を活性化させた要因が「スカウト」機能だと思います。

ITエンジニアであれば完全に売り手市場なので、転職サイト登録した日からスカウトメールがくるかと思います。もちろん、その全てが優良企業とは限りませんが、お宝企業からオファー来ることもありますし、そもそも社会に必要とされているという、自己肯定感には満たされると思いますので、これを経験するだけでも、転職サイトを活用するメリットは十分にあると思います。

転職サイトのデメリット

・地方は少ない

民間企業が運営している以上仕方のないことですが、残念ながら地方都市では掲載が少ないです。複数の転職サイトに登録したものの、同じ企業ばかりが表示されるというケースも正直あります。現時点ではどうすることもできない悩ましいデメリットだと思いますが、ここ最近は少しずつ働き方改革も本当の意味で浸透し始めていて、テレワーク勤務の案件もあります。(まだまだ少ないですが。)これは今までには無い傾向で、転職市場にも明るい兆しだと受け取っています。特に大企業ではその活動に積極的なので、まずは転職サイトに登録をしておいて市場の様子を伺うのが良いと思います。

転職サイトは無料で登録できますし、何年放置してもアカウントが消されることはない(はず)なので、まずは登録してみるという選択で良いと思います。

・調整が面倒

企業との調整が難しい点があります。ハローワークではある程度は職員がやってくれますが、全て自分で調整する必要があります。ただ、メールのようなコメント機能を活用して、1日1往復レベルで時間をかけて企業と調整をすれば良いだけなので、調整が苦痛というレベルではないです。企業側も求職者が勤務中であることは認識してるので1日1往復のやり取りへの理解はありますし、企業側にとってもその程度のやり取りが良いのです。

企業が日中にコメント(DM機能)して、求職者が夜間に返信する。翌日の営業時間内に企業から回答があって、夜間に求職者が返事をする。といった流れが一般的です。どうしても1日1往復が限界ですし、それ以上は求められないので、心配するほどのデメリットとは言えないのがぼくの考えです。

また、どうしても調整ごとが面倒な場合は、転職エージェントを活用する方法もあります。面接の日程や、面接当日の交通費の調整だけではなくて、求職者が切り出しにくい年収の調整までやってくれます。転職エージェントのビジネスモデルとしては、自分が担当している会員に内定が出た場合、その企業から内定者の年収の3割程度の金額を成功報酬として受け取るので、転職エージェントも年収UPには積極的です。もちろん会員は無料で活用できます。(詳細は別記事で紹介します。)

まとめ

結論:地元求人に強いハローワーク。気軽に転職活動できる転職サイト。

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