じつはぼく、数年前から細々と副業を続けています。きっかけは興味本位と小遣い稼ぎでした。何に興味を持ったかと言いますと、「クラウドソーシング」です。
たしか、TV番組で「クラウドソーシング」が取り上げられていて、「在宅で自分のスキルを使って小遣い稼ぎが出来る」という魅力的な言葉に惹かれ、早速調査に乗り出しました。ランサーズやクラウドワークスや、ココナラなど、それらしいものを色々とサーフィンした結果、一つの結論に至りました。
「単価低すぎ。やらない」
あまりにも仕事の単価が低すぎてやる気にならなかったのです。例えばデータ入力のお仕事ですと、当時は時給換算で200円程度でした。いまは改善されたのか分かりませんが、ひどいものです。少し興味のあったライティングのお仕事も、時給にすると300円程度。しかも、校閲が入りNG扱いにされるとお金を頂けないという、圧倒的に不利な労働条件。それならばプログラミングでもやってみるかと思い、まずは簡単なエクセルVBAやマクロ辺りを作って小遣い稼ぎをしようと思い、仕事の一覧を眺めてみると、こちらも単価低すぎでした。
たまに1本1万円と言った案件が見つかり、詳細を覗いてみるとそこには大量の入札が。。。しかし明確な仕様も書かれておらず、1本仕上げるのに何日掛かるかが読み取れず、怖くて入札どころではありませんでした。「クラウドソーシング」はぼくには向いていない。。。との結論を出しかけた時、ふとひらめきました。
「仕事をする側ではなくて、出す側なら旨味があるのでは?」
思い立ったら即行動。早速発注しました。
当時、色々な副業をやっていて、その中の一つに輸入ビジネスがありました。輸入ビジネスというと、大層な話にも聞こえますが、海外アマゾンで安く商品を購入して、日本のアマゾンで高値で販売し、差益を小遣いにするカラクリです。このビジネスの肝は、アマゾン内で共通の商品コードをキーに、差益のでる商品を見つけること。これが物凄く大変なのです。しかし、差額の大きな商品が見つかると、大きな利益を手にすることも出来ます。要するにリサーチ力がこのビジネスの肝と言えます。
まずは差益のある商品を見つけるのを依頼しようと、クラウドソーシングに仕事を投げてみました。じつは、同じような事を考えている人も多く、商品探しの仕事も、たくさん掲載されてました。当時の相場では、1商品あたり数百円といったところでしょうか?なのでぼくは、思い切って1商品あたり千円で募集をかけました。
ぼくの出した仕事は、すぐに入札の嵐。なかには、ノーギャラでも良いので探させてほしい、という応募者まで現れました。おそらく彼らの狙いは、長期的に、ぼくからの仕事を受注することだったように思います。結局20名以上の方から応募があり、ノーギャラの方に依頼しました。選定理由は、ノーギャラが目的ではなくて、ノーギャラでもよいからやりたいという心構えと、長期的な関係を気づきたいという想いが伝わったからです。ぼくも、長期的な関係を望んでいたので、初回からきちんと約束通りの金額でお支払いしました。まずは3商品見つける話で進め、翌日には3商品の情報を納品して頂き、情報に誤りがないことを確認し、3000円を振り込みました。
じつは恐ろしいほど低単価
じつはこの作業ぼくがやると、1商品見つけるのに最低でも3〜4時間かかってました。もちろんすぐにポンポンと見つかるときもあるのですが、見つからない時は何時間探索しても見つからないものなのです。したがって、1商品1000円という金額は高単価そうに見えて、実質の時給は300円程度。決して高時給なお仕事ではありません。なのに20名以上の方から応募があり、その中で価格競争が生まれたわけです。そして一番安い単価の方に決定しました。
ぼくが今回の記事で一番伝えたかったことは、クラウドソーシングは恐ろしいほど低単価で仕事のやり取りが発生しているという事実をお伝えしたかったのです。単価が低いということは、仕事を受注する側からすると旨味はありませんが、発注側からすると旨味があるわけです。クラウドソーシングの世界では、仕事を探す人が圧倒的に多いため、不均衡なバランスになっているのだと思います。いろいろなクラウドソーシングサービスがありますが、どこのサービスも発注者側が有利な世界だということが分かります。
まずはテスト利用してみる
サラリーマンをやりながら副業をするということは、時間との戦いです。限られた時間の中でやりくりするには、他人の時間を活用するのが有効です。かといって、人を雇う予算なんて無いはずなので、そこで有効な手段となり得るのが、クラウドソーシングによるアウトソーシングです。紹介してきたとおり、安価な価格で仕事を発注出来るシステムが準備されているので、使わない手はありません。
まずは少額でテスト利用してみるところから始めたら良いと思います。サラリーマンでITエンジニアのキャリアしか経験していない方にとっては、身銭を切って仕事の発注をすることは勇気がいることだと思います。いきなり数万円の仕事を発注するのではなくて、まずは数百円、数千円の仕事を発注してみましょう。発注側に回ると、クラウドソーシングの真の力が見えてくると思います。
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