高年収エンジニアを目指すために、転職や昇進の戦略をつらつらと謳ってきましたが、ライフスタイル多様化のこのご時世、転職にも昇進にも興味がなく、自分らしくのんびりと生きていきたいという方もいると思います。もちろんそういう生き方も素敵だと思います。ぼく自身もそういう生き方をしていた時期もありました。特に子供が小学入学前だと、家庭の慌ただしさが先に立って、転職や昇進にまで気が回らない時期もあるものです。そこで今回は、転職も昇進もこだわらない時の賢い生き方、社内での振る舞い方を解説していきたいと思います。
守備範囲は狭くていいが、完璧にこなせ
転職や昇進にこだわらない、ようするに会社でエネルギーを使いたくない時期は誰にでもあります。そんな時は、かなり高い確率でミスをします。集中力が散漫になっているのが原因か、モチベーションが低下したまま上がってこないのが原因なのか、自分でもわからない時期があるものです。
そんな時だからこそ、ミスをせずに完璧を目指す必要があります。その代わりと言ってはなんですが、守備範囲は狭くても構いません。自分のテリトリーだけを必死に守る感じです。ぼくはこういう生き方は、基本的には好きではありませんが、エネルギー不足になる時期は誰にでもあります。そうなった時どうやってやり過ごすかが、その後の人生を分けるとも思っています。
そんな時は、新しいことにチャレンジせず、とにかく自分に与えられてる仕事だけをミスをすることなくこなしていくのです。一番まずいのが、守備範囲を広げた挙げ句、どれも中途半端になるのが一番最悪です。他人から責められる可能性もあるし、なにより自己嫌悪に陥り、負のスパイラルから抜け出せなくなります。調子が悪い時こそ、おとなしくしておくのも戦略の一つです。
下に流れる水のようにエネルギーを溜め込む
出世争いに好戦的な方は、ギラギラと目を輝かせて上へ上へと目指していきます。とてもエネルギーがいることです。転職にも昇進にもこだわらないのであれば、その逆をやれば良いのです。下に下に向かうのです。ネガティブな表現のようにも聞こえますが、少し違います。上から下に流れる水のように、下でエネルギーを溜め込んでいくイメージです。どうしても上に行くにはエネルギーが入ります。ポストは少なくライバルが多いわけですから当然です。その反対に、下にいるのはエネルギーがあまりいりません。ライバルに足を引っ張られることもないし、中間管理職と比較すると上からのプレッシャーも生ぬるいものです。
下で自分のポジションを確立したらそのポジションを守り抜くことが重要です。守り抜くと言っても、誰もそんなポジションを奪いには来ません。では誰からそのポジションを守るのでしょうか?それは自分自身です。下手にプライドが高いと、下に甘んじることに抵抗を感じ、少しでも上に行こうとします。会議中にマウントを取ろうとしたり、若干上から目線になったりします。下にポジションを構えたのであれば、それらはご法度です。それが出来ないのであれば、最初から下にポジショニングするのを諦めて、上を目指してください。下にポジショニングを取るということは、そういうことなのです。絶対に偉ぶったり、上から目線はご法度です。徹底してください。下に流れる水のように、緩やかに優しく、底にエネルギーを溜め込んでいくのです。
愚痴聞き係を徹する
敵を作らないポジショニングが出来たら、色々な人が心を開いてくれるようになります。ライバルだと思われたら心を閉ざされますが、敵ではないと思われた瞬間から状況は好転していきます。相談されたり、他人の愚痴を聞かされたりすることもあるでしょう。しかし、それも嫌がることなく、ちゃんと聞かなければなりません。なぜならば、その情報の中にお宝情報が眠っているからです。
心を許している相手には、色々な情報を言いたくなるものです。特に上の立場の方は、心を開く相手も少ないですから話をしたくなるのです。しかしこの時に注意点が2つあります。
1つ目は、内容を絶対に他言しないこと。2つ目は、相手が他人の悪口を言っても、自分は便乗しないこと。その2点です。口が軽い男は信用を失います。下にポジショニングをとったあなたにだからこそ打ち明けた内容が、ライバルの耳にでも入れば足元を救われます。そうなるとあなたの信用は失墜します。また、悪口に便乗するのもいけません。恐ろしいことに、悪口は必ずその相手に伝わります。「へぇ。そうなんだぁ」と相槌をうつ程度にとどめておきましょう。
必ず女性は味方につけろ
嵐になろうが、天地がひっくり返ろうが、女性を敵に回してはいけません。上司と敵対しても構いませんが、女性と敵対したら終わりです。昇進を目指す場合でも、女性を敵に回してはいけませんが、昇進を目指さないならば尚更、女性を敵に回してはいけません。上に立つ人間は、女性の強さや怖さを十分に認識しているので、女性の敵になっているような男に構ってはいられません。そうなるとポジショニングどころか、居場所がなくなります。居心地が悪くなるとこの作戦は失敗するので、女性との関係は良好を維持し続けるのに努力することです。
ひとつ勘違いしてはいけないのが、不必要に話しかけたり構ってちゃんになってはいけません。うざいと思われたら敵に回していることと同じです。適度な距離感を保ちつつ、頼られたら全力で答えるのが、大人の付き合いです。昇進を目指そうが、目指すまいが、男で生まれた以上、女性を敵に回す生き方はご法度だということだけ肝に銘じておきましょう。
裏切り者には徹底的な制裁を
下にポジショニングをとったことによって、小馬鹿にしてくる奴や、裏切りをしてくる奴も出てきます。特に上から目線でなめてくる奴は多いと思います。自分から下のポジショニングを選択したのですから、多少は我慢するのも戦略ですが、嘘や裏切りやいじめ行為まで許してしまってはいけません。一番いいのは、反撃することです。はっきりと面と向かって不快感を相手に伝えるのです。ガツンと意思表示さえすれば、次からの抑止力になります。我慢するとつけあがるので、最初が肝心です。
ただ、性格的に言い返せない人がいるのも事実です。そういう人は、上司に相談するのが王道です。上司が役に立たなければ、またはその上司から嫌がらせを受けていたのならば、さらにその上の上司に言えばよいです。「不愉快で我慢の限界だ」と強めの口調で訴えれば、上司も放っておく訳には行かず、何かしら行動をしてくれます。放っておくと上司自身が減点になりますからね。
また他の手段として、気の合う女性に相談するのもありです。少し女々しい作戦にも見えますが、効果は抜群です。女性は調和の中で生きていますので、公平性を求めます。理不尽な扱いを受けたと相談があれば、一生懸命解決に向けて動き出してくれます。そして、女性の仲間たちとその情報を共有します。もうそれだけで十分なのです。上述してますが、女性を敵に回すと急に立ち回りが難しくなります。
転職も昇進もこだわらない時の賢い生き方とは、決して争うことなく、水のように下に流れてエネルギーを貯めます。上の人が癒やしを求めてくれば、その水を与えてやり、裏切りや嫌がらせを受けたなら、水の中に飲み込んで溺れさせてやる気構えがあれば、転職や昇進にこだわらなくても、一目を置かれる存在に近づけるのです。
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